無料で補助金採択への道!ものづくり、事業再構築など応用可②事業計画書作成編-2

前回では事業計画書の①:補助事業の具体的取組内容について書きました。

本投稿では②:将来の展望について書いていこうと思います。

①のときと流れは同じです。

公募要領から項目を作り、それについて文章を書いていきます。

もくじ

項目を作る

下記、公募要領より抜粋したものになります。

2:将来の展望(事業化に向けて想定している市場及び期待される効果)
本事業の成果が寄与すると想定している具体的なユーザーマーケット及び市場規模等について、その成果の価格的・性能的な優位性・収益性課題やリスクとその解決方法などを記載してください。
(参考)経済産業省において、市場動向等を簡易に把握できる「統計分析ツール」を新たに開
発、公開しています。鉱工業品約1,600品目を対象として、簡易な操作で生産動向等を
グラフ化することができます。必要に応じて、自社の事業計画作成にご活用ください。
具体的な活用方法を分かりやすく解説する動画もあわせてご覧ください。
・統計分析ツール「グラレスタ」のURL:https://mirasapo-plus.go.jp/hint/14583/
・解説動画のURL:https://www.youtube.com/watch?v=eOJtZc2jTcE
② 本事業の成果の事業化見込みについて、目標となる時期売上規模量産化時の製品等の価格等について簡潔に記載してください。
③ 必要に応じて図表や写真等を用い、具体的に記載してください。

①と重なる内容もありますがポイントが異なるので多少かぶっても良いかと思います。

ただ②は「将来の展望」であり、現在・過去ではなく未来、つまり将来的にどうなるかに重きを置いて執筆してください。

ここはかなりブログでの例が難しいのですが確実に収益が上がる想定で書いていきます。(実際のブログ収益とはかけ離れるかもしれません)

あくまで流れだけ見てください。

項目については上記の赤マーカー部を引用したら良いかと思います。

②将来の展望 作成例

②将来の展望

1.本事業の成果が寄与すると想定している具体的なユーザー市場規模

本事業はインターネット上に文章を公開して顧客に商品購入及び契約のきっかけを作るものです。

ユーザーをあえて挙げるとするならばインターネットを利用できる環境にあるすべての人が対象になります。

本事業はECモール(amazon、楽天、ヤフーなど)の宣伝を主とするため、ネットショッピングを行う人に限定します。

大手3社のみで見ても市場規模は、

楽天グループ:3兆4,310億円
ヤフーグループ:2兆6,673億円
アマゾンジャパン:2兆円         参考:日本流通産業新聞

上記のように計8兆円以上の規模があります。

↑ここではただの枠線を付けましたが実際はグラフや表があった方が良いです。

前述した「ブログ・SNSの経済効果の推計」から市場規模の推移から、183億円の市場規模になるとされていました。

ただ昨今の新型コロナウィルスの影響により需要はさらに増加すると見込めます。

本事業では初期段階で1日10記事のブログをアップし、1記事3万円の収益が見込めるので、

3万円×10記事×20日(月平均労働日数)=600万円 となり、月600万の売上を確保します。

↑ここではユーザーと市場規模をまとめましたが別項目でより詳しく書いた方が良いです。

具体的な数字を出すとより良いです。

例えばモノを開発して売却するような事業だったら1台○○円で販売するとして

初期段階で500台の販売を見込んでいるなら○○円×500台=○○円

ここは見込んでいる数値を正確に出しましょう。資金計画表を作るときに役立ちますし、具体的な数字があると説得力が上がります。

2.価格的・性能的優位性及び収益性

①のときも似たような事を書きましたがこちらでは「価格的・性能的」な観点から見たものを書きましょう。

ブログ事業については個人によるものが多く、投稿数や設備、技術に限界があります。

しかし、本事業では代表取締役含む3名で始めることにより1日の投稿数に大きな差をつくることが可能になります。

さらに執筆能力が高くPC経験の豊富な人材、高性能な○○サーバーの契約、快適なマルチタスクを行えるPCを導入し、より高効率を実現します。

投稿数を短期間で着実に増やし、それを継続することで閲覧者の囲い込みをします。

これにより、1記事あたり3万円が見込め、さらに投稿後は労力をかけずに公開記事自体が営業を続けてきますので記事作成のみに注力出来ます。

そこから効率よく販売できる記事を抽出し、分析することでのちの執筆をより高度なものに仕上げることができます。

3.課題、リスク

本事業において1番の課題は「いかに人の目に留まるか」です。良い記事を量産したところで閲覧されなければ購入されることも契約成立もなしえません。

そこで有名人(ブログ、動画投稿サイト、SNS上で)にスポンサー料を支払って宣伝してもらいます。

これにより多くの人に見てもらうことができます。

こちらは2か月目より、3か月間の期間実行します。

↑本記事執筆中に思いついたので①(補助事業の具体的内容)の項には出てきませんが実際は①の項も加筆が必要になります。

この場合、実際に依頼する予定の有名人の写真や画像をはりつけた方が良い。

4.本事業の3年間スケジュール

↑例では3年ですが機械導入等する方は金額が大きくなりますので3年で収益化や付加価値額を達成させるのは難しいと思うので5年間を出した方が良いかもしれません。

1年目:ブログ記事の量産、宣伝が行き渡り認知されている

2年目:安定した収益が確保できている

3年目:既存事業の売上と同等程度になっている

収益化までは3~4か月、執筆能力向上に半年~2年、3年後には既存事業の売上と同等の売上を目標としております。

売上予測が以下になります。

※2021年(本事業開始年度)は記事の35%ほどが目標収益を挙げる計算

※2022年は既存事業立て直しが完了し、本事業は記事の100%が目標収益を達成する。

※2023年以降は本事業、既存事業共に継続し売り上げを微増させていく。

といった感じで②は終了です。

ただこの②の最後に「まとめ」の項目を入れてこれまで書いてきた事業をすることによるメリットを端的にまとめるといいかもしれません。

あと、この例では全体的に図や表、写真等が少ないので作る際は多く入れる事を意識した方がいいかもしれません。

③本事業で取得する主な資産、④収益計画

事業計画の②までは終了しました。

残りの③については機械や設備など資産計上されるものの名前や金額を表に入力、

④については収益計画の表を埋めるだけなので特に例は出しません。収益計画は直近の決算書、売上予測の数値等矛盾の無いように気を付ければOKです。

事業計画書一通り完成したら

①~④まで書けたらよろず支援拠点や認定経営革新等支援機関、銀行の方に添削してもらいましょう。

後はそのアドバイスや間違い等を加筆・修正していけば申請可能レベルまで引き上げることができます。

注意点としては時間に余裕をもって製作することですかね。

以前時間がなく、3日前から事業計画書を作り始めてなんとか申請時間ぎりぎりに間に合わせたという経験がありますがほとんど不眠不休の作業でした。。。

2021.7/9追記

今回事業再構築補助金の2次公募も3日前に依頼されてギリギリ申請しました(笑)

色々と補助金申請に携わってきましたが、本当に余裕を持って申請した方が良いです。

申請は3日あればできなくはないですが良いもの、採択率が高いものを作ろうと思うとある程度時間がかかります。

普通に1~2か月かかるような案件ですので時間に余裕をもって始めましょう。

ちなみに1~2か月かかっても採択されればものづくり補助金なら1,000万まで、事業再構築補助金なら6,000万まで出ますので社長自らが1~2か月担当しても良い仕事だと思います。(これ以上の利益を出す社長さんは外部委託した方が良いと思うので別ですが)

申請時に必要なもの等

最後に申請時に必要なもの等をまとめておきます。

☆経済産業省ミラサポplus登録→「活動レポート作成」

2021.7/9追記

↑これが地味に時間がかかりました(笑)

今回は決算書を5期分丸々預けてもらったのでなんとかざっと社長さんの代わりに入力したのですが見直しする時間もなかったです・・・

☆応募申請者のプロフィール入力

☆提出書類添付PDF

 ・事業計画書

 ・認定経営革新等支援機関(金融機関)による確認書

 ・任意の3か月の比較対象となるコロナ以前の売上が分かる

               「確定申告書別表一の控え」

               「法人事業概況説明書の控え」

 ・任意の3か月の売上が分かる

               「確定申告書別表一の控え」

               「法人事業概況説明書の控え」

    ↑決算が終わってない場合「経理ソフトの売上データ」

                「エクセルの売上データ」等で代用可能

2021.7/9追記

「確定申告書別表一の控え」

「法人事業概況説明書の控え」

が提出できない場合の要件が少し変更されており、

「経理ソフトの売上データ」「エクセルの売上データ」

税理士さんの押印が必要になりましたので要注意。

これにも時間がかかりました(笑)

 ・2期分の決算書

   貸借対照表、損益計算書、製造原価報告書、販売管理費明細、個別注記表

以上になります。

終わりに

本投稿いかがでしたでしょうか。

繰り返しますがあくまで例なので「ふーん、こんな感じかー」のように参考程度と考えてください。

実際はよろず支援拠点の方、経営革新等支援機関の方、銀行の方と詳細を詰めて作成してください。

今回この記事を作ろうと思ったきっかけが、自分が初めて申請する際、右も左もわからず凄まじく苦労したからです(笑)

今はミラサポや事業計画書の作り方等を国がHPにて公開されていますが、自分が初めて申請したときはそんなものありませんでした。。。

これから申請する人に少しでも役立てばいいなと思い、投稿してみました。

最後に

申請作業も結構時間がかかるのでできれば最悪でも前日までには申請作業を始めましょう。

不測の事態が起きた時も1日あれば大体対処できます。

以上、「無料で補助金採択への道!」でした。

ものづくり編は要望があれば作る可能性が無きにしも非ずです。

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Posted by kanata社長